【読書】白い薔薇の淵までを読んだあと、心が落ち着かなかった話。

こんにちは!

なかじまです。

 

 

昨日、白い薔薇の淵までを読んだ。

読み終わったあと、かなり心が落ち着かなかった。

今でも、心が動いている。

 

 

小説を読むことは、まだ慣れていない。

だからこそ、吸収するものは多いのかな。

 

 

いままで、小説から学べることはほとんどない。

そう思っていた自分が恥ずかしい。

 

 

 

白い薔薇の淵までを読んで、ぼくの中の価値観が変わりつつある。

この小説は、女性同士の恋愛の話。

百合は苦手って方は多いのかもしれない。

読み手にとっての異性同士の同性愛なら受け入れられるって人もいると思う。

ぼくはその口だ。

 

 

 

ぼくは男なので、百合は好きだけど、BLは嫌だ。

でも、お互いに愛し合っているのであれば、別に性別なんて気にしなくていいとは思う。

人それぞれの恋愛があって、生き方がある。

 

 

 

世の中では、同性愛は受け入れられられないって人、かなり多いと思う。

でも、そんな世間の目がいろんな人を傷つけていることもある。

白い薔薇の淵までを読んだあと、頭の中がいろんな思考がぐるぐる回っていて考えがまとまらなくなっていた。

心も落ち着けなかったから苦しかった。

 

 

 

主人公のクーチに苛立ちを覚えた

白い薔薇の淵までは、

もう、夢中になって読み切ってしまった。

すごくおもしろかった。

 

 

かなり印象が残ったのが、主人公のクーチに対して、憎悪を感じたこと。

ふたりの人を傷つけていくクーチに苛立ちを感じずにはいられなかった。

 

 

もう、この女のこと嫌いとまで思った。

ただ、クーチは海外にまで塁を探しに行った。

その凄まじい行動力でぼくは、クーチのことを見直した。

 

 

 

でも、よくよく考えると、クーチが塁と離れていたら、塁は海外へ行かなかったのかもしれない。亡くなることもなかったのかもしれない。

そう思うと、なんて残酷な人なんだとも思った。

 

 

 

塁に共感した

ぼくは、読み進めるたびに、塁のことが好きになった。

最初のうちは、クーチに感情移入をしていたが、気がついたら塁に感情移入していた。

 

 

塁のクーチに対しての愛の重み。

それに共感を覚えた。

 

 

本当にクーチのことを深く愛しているんだ。

塁はクーチに殺してもらえるのなら幸せだって思っていた。

どんなにひどいことをされても、本心では否定できないし、嫌いにもなれない。

何をされても、愛し続けていた。

 

 

 

クーチは別れてすぐに結婚した。

塁は別れてから、白髪の方が多くなっていた。

夫がいるのにクーチは塁に近づいた。

 

 

塁はクーチに、もう来ないでって言ったのに、

それでも、クーチは塁に会いに行った。

 

 

逢うたびに塁は傷ついていった。

クーチはそれに気づいていない。

塁を捨てたくせに、結婚しているくせに。

塁を抱きしめたり、求めたりした。

 

 

塁は別れてからも、クーチのことを最も愛し続けていた。

だから、こんなことされたら、塁は辛いだろう。

痛いだろう、苦しいだろう。

 

 

塁の心はすり切れていった

クーチは塁を言葉で縛って、傷つけ続けた。

でも塁は、愛していたから、嫌いになれずに、否定もできない。

そんな心境で弟の手がかりを見つけた。

塁は、弟のこともかなり愛していた。

 

 

 

塁は、海外に弟を探しに行った。

弟にすがるためだったのかもしれない。

いくつかの国を転々と探した。

結果、弟はエイズで亡くなっていた。

 

 

塁は、阿片窟に落ちていった。

あまりにも理不尽で残酷な世界だとぼくは感じた。

 

 

その後、阿片窟にクーチが塁を求めてくるんだけど、

その時語られた塁の過去。

弟の死。

塁の状態。

 

 

ぼくは泣きそうになった。

 

 

白い薔薇の淵までを「アル!」で書きたいけど、、、

この小説は一気に読み切ってしまった。

ものすごく感情移入した。

読み終わったら、心がかなり落ち着かない。

大切な人に逢いたくなった。

 

 

ぼくにとって、最後のスラム街での阿片窟の話が衝撃が大きすぎた。

塁の今、塁の過去を思うと、かなり心が動く。

今は、塁の目線でしかこの小説は読めない。

 

 

だから、ぼくなりの解釈になっている。

読解力がつたないぼくだから、解釈違いを起こしていると思う。

 

 

まあ、それでもいいと思うんだけど、

もうすこしぼくの中で、咀嚼しないといけない。

 

 

昨日の話なのに、まだ頭からこの小説のことが離れない。

もう少し落ち着いたら、「アル!」でも書こうと思う。